レンタカーの動きをチェック

現代の職場は「情報化」しているのである。 すなわち、製鉄所の労働者といえども、現在では鉄板ではなく紙を操り、ハンマーの代わりにコンピュータのマウスを握っているだろう。
それに、「男」ではなく「女」であることもありうるのだ。 もし現代の労働者の代表的な姿を知りたければ、製鉄所は素通りして、その数ブロック先にあるオフィスビルに向かうべきだ。
なぜなら、現代ではほとんどの人が、「もの」ではなく「情報」を使って仕事をしているからだ。 彼らは情報を生み出し、情報の形を変え、情報を売り、情報を提供している。
アメリカ労働統計局の報告によると、1990年代の半ばには、自動車関連の産業で働く人よりもコンピュータ関連の産業で働く人のほうが多くなったという。 同様に、工作機械よりもバイオテクノロジー、配管よりも医療のほうが、それぞれ労働者の数が多くなっている。
1950年には、アメリカの労働者の60パーセントが単純労働に従事していた。 しかし1995年になると、その数は全労働者の25パーセントまで減少した。

21世紀に入った高度なテクノロジーを駆使する知識重視の産業においては、働く場所がどんどん意味を持たなくなってくる。 ファックスやモデム、インターネット、携帯電話のおかげで、ホテルの部屋でも、自宅のベッドルームでも、車でも、リゾート地のラウンジチェアでも、その気になればいつでもオフィスになってしまうのだ。
1990年代の半ばには、何千万人もの労働者が、通常の勤務時間内でも自宅から電話線を使ってオフィスにアクセスして仕事をするようになった。 多くの会社がこの新しい「どこでもオフィス」という労働形態を推奨し、従業員にノート型のコンピュータを支給している。
このような技術革新の結果、みんなが集まって働く場所というものが必要なくなった。 現代の管理職の最大の関心事は、プロジェクトを時間どおりにきちんと完成させることだけだ。
だから、メンバーが火星で働きたいといい出そうと、午前3時に自宅でパジャマを着てシルクハットをかぶるのがいちばん能率が上がるといい出そうと、マネージャーは気にしない。 現在ではさらに減少して、数年のうちに15パーセントになるだろうと見込まれている。
工場労働者はあっという間に姿を消し、その代わりに、「もの」ではなく「知識」を生産するオフィス労働者が急速に増えてきた。

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